■私:浅ダナ両ダンゴの急所は何ですか?
□師:ズバリ、「リズム」だと思っている。
■私:リズム?
□師:全ての釣り方に共通なんだが、特に浅ダナ両ダンゴでは大事だ。
■私:リズムってのは、あのリズムですよね。早いか遅いかといった。
□師:そう。しかもそれを「奴らの立場で考える」のが大事だ。
■私:私にも分かるように説明してほしいのですが。
□師:“わんこそば”は目茶苦茶投げ入れている様に見えるが、ちゃんと客の心地良いペースで提供している。
■私:最初見たときは罰ゲームかと思いました。
□師:結婚式の披露宴の料理も、ゆったりしたペースだが前のが無くなった頃には必ず次の料理が出てくる。
■私:冷めない様な気遣いなんでしょうね。
□師:吉野家は、殆ど待たせず次々と客が流れるが、本格的な蕎麦屋で時間を気にするのは野暮というものだ。
■私:どんどん話が広がりますが、一体話の正体は何ですか?
□師:全て、「客が気持ち良く食べるためにどうするか」を大事にしているということだ。
■私:わんこそばが、忘れた頃に次のが来ても食った気になりませんし、吉野家も、頼んでチャッと来るのも味のうちなのかも知れませんね。
□師:フランス料理のフルコースをそんな調子で食いに来ている客はいないだろうしな。
■私:要するに、浅ダナ両ダンゴは「わんこそば」のリズムだと。
□師:そうは言っていない。奴らが気持ち良くなるリズムは早ければいいというものではなく、どの程度の食欲で餌を要求しているのかに応じたリズムで届けることが大事だということだ。
■私:タナの深さより奴らの食欲が基準ということですか。
□師:そのとおり。餌が届くまでの時間が短いために浅い所程回転が早くなることと、ここでいう『リズム』とは全く別の概念だ。
■私:まだまだ深そうな話ですね。 =続きます。=
ひまわり
ラベル:へらぶな釣り

