4000本という途方もない数字を達成したイチローですが、好き嫌いは別として、打撃だけでなく言葉でも「イチロー」を表現するところが不世出のプロの野球選手たる所以なのだと思います。
■私:月曜NHKの「プロフェッショナル」を見ましたか?
□師:録画で見た。寝ないで最後までちゃんと見た。
■私:どうでした。
□師:不惑の大リーガーと団塊世代のへら師を比べれば、どう考えても彼の方が肉体的にも精神的にも負荷がかかるのに、歳を言い訳にしている俺達の甘っちょろさを先ず反省した。
■私:彼はそれで億の金を稼いでますし、私達は所詮遊びですから・・。
□師:他に大したことをしてる訳じゃないんだから、へら釣りに命懸けになっても罰は当たらない。それに、俺達には暇つぶしと言える程多くの時間は残っていない。
■私:そう言えば、私も最初そんなようなことを書きました。ところで印象に残るイチロー語録はありましたか。
□師:「4千本のヒットの裏に8千本の悔しい思いがある」というのが一つだ。失敗の記憶が自分を支えているというやつで、トップに立つ人達の共通の思考方法の気がする。
■私:普通は、どうしても栄光体験にすがりたくなりますからね。
□師:もう一つが「打撃に最終的な形はなく遥か理想への道に近道はない」というやつだ。求めるレベルが違うからか嫌味に感じない。
■私:棋士の井山裕太氏もタイトルに相応しい実力を付けたいと言ってましたが、私は、謙遜ではなく心からそう思っていると感じました。
□師:力のある人にしか見えない理想郷が見えているのだと思う。
■私:それはそうと、雪がちらつきますと急に釣れなくなりますが、それでも前を向いて餌を打つために必要な心構えはなんでしょうか。相当の苦行なんですが。
□師:ヤンキース最終試合でのイチローのベンチの姿を体で理解できないと、言っても分からんだろう。未だにそういう心境に居ること自体、"まだ苦しみが十分ではない"(イチロー)と言うことだ。
冬の薔薇
2013年12月17日
この記事へのトラックバック


